著者が立ち上げた「コーチ・エィ」という会社のコーチング研修は受けたことがあります。そのときの感想は、「この研修をもっと早く受けていたら人生変わっていたかもしれない」でした。
ビジネスの場ではなく、プライベートでも大事な内容ばかりで、自分には、家庭での「傾聴」「承認」が全く足りていなかったと痛感したのを覚えています。
それ以降、研修を受けた当時は意識して「傾聴」、「承認」を実践していましたが、時間が経つとだんだん意識が薄れていました。
会社の新年度が始まって改めて。という気持ちで、コーチングに関する本を手にしました。
他己説得よりも自己説得
「自己説得」した行動は、「他己説得」された行動よりも現実化する可能性が高いと言われています。
これは普段の自分の生活からしても納得いく内容ですよね。
勉強しないとなーと思ってるときに、「勉強しなさい!」と「他己説得」されると、一気に行動に移すのが嫌になりますよね。あれですね。
自己説得により定めた目的地に辿りつくための「アクノレッジメント」
自己説得をうまく引き出して目的地を定めました。じゃあ後は放っておけば良いか?というと、エネルギー不足になってしまいます。モチベーションが保てません。
このエネルギーを供給するために必要なのが、「アクノレッジメント」です。「承認」というやつですね。
先の勉強の例を挙げるなら、目的地に向かって、頑張って勉強してるとします。
ただ、なかなか結果に結び付いていない。
ここで何か具体的なアドバイスをするにしても、「結果出てないんだから、今からいうアドバイスを聞いた方がいいよ。」という態度で接されるよりも、「頑張ってるよね!こういうやり方もあるかもしれないよ。」という態度で接してもらった方が、よっぽど次の活力につながりますよね。
ほめることだけが「アクノレッジメント」ではない
相手に意見を求める
「ちょっと教えて欲しいんですけど時間いいですか?」
「これについて意見をいただけませんか?」という言葉をかけられると、「ああ、自分は必要とされてるな」と感じることができます。
これも一種のアクノレッジメントですね。
相手のメールにすぐに返信する
これもアクノレッジメントなんですね。
言われてみて身近な例を考えてみると、LINEの既読スルー問題もこれに起因する問題なんだろうと思いました。
返信がなかなか来ない。自分のことを軽く思われてる。というような感情が湧いてきますもんね。
あいづち
相槌をただの音で終わらせるのではなく、相手の存在を肯定するアクノレッジメントへするためには、「自分のあいづちが相手を話す気にさせてるかどうか?」を意識すると良いようです。
「うんうん、わかるー」と言いつつ、スマホをいじられると、あいづちは打ってくれてるけど、心地よい気分にはなりませんもんね。
リフレイン
個人的には、わざとらしくなりそうで、上級者向けのテクニックな気がしますが相手が言ったことを、単純にそのまま返すことですよね。
著者の、英語のスラングを使う女性とのカウンセリングの体験談は、非常に興味深かったです。
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「You よりも I で承認する」
「このレポート、よく書けてるね」と言われるのももちろん嬉しいですが、それよりも、「このレポート、参考になりました」と言われる方が、より嬉しいです。少なくとも私はそう思います。
これが I で承認するという行為なんだそうです。
I で承認するというのは、相手の行為、あるいは存在そのものが、自分に対してどのような影響を与えているのかを言葉にして伝えること
コーチングは、ビジネスだけではなく、日常生活にも使えそうです。
自分ももっと早くにコーチングの存在を知っていれば、人生違っていただろうなと思います。(最初に研修でコーチングを受けた時もそう思いました。)