- ノート術は「人生のステージ」を変えるために必要なもの
- ノートの使い方に関する3原則
- 覚えるためのノート術=頭に焼き付けてノートに再現
- 伝えるためのノート術=単語ではなく文章で具体的に書く
- ようやく、なぜ「方眼ノート」なのか?
- 私が愛用している方眼ノート モレスキン
- 併せて読みたいノート術に関するエントリ
ノート術は「人生のステージ」を変えるために必要なもの
著者の高橋政史さんは、最初にノート術というのは「人生のステージを変えるために必要なもの」で重要なものであるにもかかわらず、「学校では使い方を誰も習わないもの」でもあると主張しています。
「人生のステージを変える」とは言いすぎかもしれませんが、確かに色々なノート術があるのだから、どこかで教わっても良さそうなものだなというのにはみなさん同意見ですよね。そういう方はこの本を読んで教わってみましょう。
以降で、私が皆さんに代わって教わった内容を整理してみました。
ノートの使い方に関する3原則
「フレーム」を自分で作って決めることが、全体のクオリティを決めるという一般的なところから話をスタートします。その原則(「フレーム」)は下記の3点だそうです。
- 方眼ノートを使う
- 見出しをつける
- 3分割して使う(事実、解釈、行動)
では、なぜこの3点がポイントかというと、「学んだことを再現しやすいから」です。
よく考えてみましょう。「私たちはなぜノートをとるのでしょうか?」
これを突き詰めて考えていくと、それは「学んだ内容を素早く再現して実行するため」です。特に、大人になってからのノートというのはこの目的ですよね。
「見出しをつける」のは、あとからノートを見返したときに「素早く」学んだことを思い出すために必要ですし、「3分割して使う」のは、事実と行動の間の結びつきがあれば「再現しやすい」というところからも想像できます。
「再現しやすい」という表現だとわかりにくいですが、「なぜ?」をノートに残すということですね。
そして残りの1つの原則、本書のタイトルでもある「なぜ方眼ノートか?」については後述します。ここまで読み進めて、2と3についてはすっきりと腑に落ちました。
ノートを三分割して、事実、解釈、行動に分けて書く。
見出しを付けるというのはすぐに実践できそうですし、早速、始めました。
覚えるためのノート術=頭に焼き付けてノートに再現
「黒板を見ながら、書かれてある内容をノートに書き写す。」これが、学生時代に行っていた一般的な板書の取り方ですよね。しかし、記憶を定着させるにはこれではダメなようです。より良い方法はこちら。
「黒板を見る。頭の中のスクリーンに内容を焼き付ける。黒板を見ずに頭の中のスクリーンからノートに再現する。」
これが、内容を定着させるために重要なノート術なんだとか。ノートをとるのを作業にしないことが重要なんですね。
伝えるためのノート術=単語ではなく文章で具体的に書く
自分の考えがまとまらなかったり、説得力が乏しいのは「事実」と「意見」を色分けしていないから。というのが著者の主張。
自分に思い当たることは多々あります。
「みんなそう思ってるし、そう言ってますよ。」と、自分の意見をまるで事実であるかのように言ったりすることってありますね。
この訓練の方法の1つが「ノートの3分割(事実、解釈、行動)すること」で、もう一つが、「ノートを単語ではなく、文章で書くこと」だそうです。
前者はこの本の中でも繰り返し強調されていたことですが、後者は初めて出てきました。
普段、パワーポイントを使って資料を作る際、文字数を少なくするために体言止めを使いがちなので、ちょっと意識したいと思います。
以前、別の会社の人がその上司に、「文書で書かないと、事実なのか、疑問なのか、依頼なのか、分からない!全部やり直し!」と言われていたのを思い出しました。こういうことだったのかもしれません。
そして、さらに追加で述べられていたのが、「あいまいな言葉を使わない」ということです。「検討する」「共有する」「見える化」「浸透する」「把握する」「意識する」という言葉はダメな例です。(と思ったら、上の段落で「意識したい」と私も使ってますね。)
例えば、「共有する」だったら、「会議の議事録を、A1で1枚のフォーマットにまとめて、メールで参加者に送信する」というように、曖昧ではなく具体的に書くことが必要だということです。
ようやく、なぜ「方眼ノート」なのか?
ここまで読んで気付いた方はいらっしゃるかもしれませんが、タイトルの「なぜ方眼ノートなのか?」についてはあまり説得力のある言及なかった気がします。
だいたい次のような理由です。
- コンサルファームでは方眼使っている
- 東大生ノートも方眼
- これまで上げてきたようなノート術(3分割、見出しをつける)を実現しやすい
私が愛用している方眼ノート モレスキン
この本を読む前から愛用させてもらっています。正直高いなと思うのですが、書き心地が良いですし、ノートを取るのが楽しくなります。
ページ数も意外とあるので長持ちしますし。