- 長続きしない目標を立てていませんか?
- 目的、ゴール、目標、ビジョンという言葉の意味はすべて違う
- 目的、ゴール、目標、ビジョンを宣言することが重要
- 決断とは勇気をもって今あるものを手放し、新たなか道を選び、その道を進むこと
- 目標文の主語は必ず「私は」として、いつ・何が・どうなっているかという、状態文で書く
長続きしない目標を立てていませんか?
毎年目標を立ててはいるけど、何となくしっくりこないし、最初の数ヶ月だけは意識してるけど長続きしない。
そんな経験ないでしょうか。 私はほぼ毎年そうです。(年始に目標を立てるというのが間違っているのかもしれませんが)
お盆休みの機会に自分の考えを整理しようと思い、以前読んだ本をひっぱりだしてきて再読しました。
この本は、どこにでもいる普通のサラリーマン(住宅のセールスマン)が、仕事の休憩(サボり)で立ち寄った公園で老人と出会ったことをきっかけに、人生を自らの手で変えていくストーリーです。
老人から課される宿題を考えることで「目標」「仕事の目的」「人生の目的」について学んでいきます。
目的、ゴール、目標、ビジョンという言葉の意味はすべて違う
まず、最初に勉強になったのは、「目的」、「ゴール」、「目標」、「ビジョン」という言葉の意味はすべて違うという点です。老人の課した最初の宿題がこれらの意味の違いを考えるというものでした。
「目的」:成し遂げようと目指す事柄
「ゴール」:目的のための最終的な目印
「目標」:目的を達成するために設けた目当て。ゴールまでの途中の目安や通過点として置くもの
「ビジョン」:ゴールを手にした瞬間に見る鮮明な光景
まず、この定義を読んで、自分がこれまでに立ててた「目標」は、「目的」や「ゴール」から考えられたものではなかったということに気づきました。目標よりも大きな目的に沿ったものではなかったから納得感がなかったのだと思いますし、達成しても充実感のようなものを得られなかったのだと思います。
目的がしっかりしていれば、1つの目標を達成したからといっても、それはあくまで通過点なので、燃え尽きることもないでしょうね。
そして、個人的には、上記4つの中では「ビジョン」が重要だなと思いました。これが自分が一番意識できていなかった点です。
やはり、視覚的なイメージがあると目指しやすいですし、少しくらいつらくなっても、そのイメージを思い返せばあきらめずに続けられるような気がします。
好きな車の写真なんかでもいいそうです。
目的、ゴール、目標、ビジョンを宣言することが重要
そしてこれらを明確にして宣言することで、次のような効果が表れると言っています。
- 目的に共感する協力者が現れる
- 意識が変わるので、目に見えるものが変わり、情報をキャッチできるようになる
確かに、何かをやることを宣言をすると、周囲の目が気になるのもあって、中途半端ではダメだという意識が芽生えてますね。そうしているうちに、すぐにではないですが、自然と自分に情報が集まるようになってくるという感覚は、仕事をしてきた中でも感じたことがあります。
「不言実行よりも有言実行」というやつですね。
決断とは勇気をもって今あるものを手放し、新たなか道を選び、その道を進むこと
自分の人生の目的に向かっていく上で、例えば転職のような決断をする機会はあると思います。その際に、今あるものを「手放す」ということをしないと、新たな道には進めないという話がありました。積み上げていくことも大事ですが、それに固執するだけでなく、新たにゼロから積み上げていくことも大事ですね。
本の中で主人公は、自分のやりたいことが「人を育てる」ということだと気づいて、ある程度やりたいことも安定した生活もできるポジションを捨てるという決断をしています。
こういう決断ができるのも、最終的な人生の目的がはっきりしているからですね。
目標文の主語は必ず「私は」として、いつ・何が・どうなっているかという、状態文で書く
今まで全く意識したことがなかったかもしれません。よく目標を書き出すときに、ToDoリストの項目のように、やるべきことを列挙するような書き方をしていました。
主語を私とするのは、すべての目標を自分でコントロールできるものにするため。目的やゴールは自分でコントロールできない場合もあるが、目標は自分でコントロールできるものにするということだそうです。
水泳の試合で「金メダルを取る」はゴールにはなり得るが、目標とはなりえない。ということのようです。目標とするのであれば、「XXXというタイムを出す」なんですね。
相手が自分より良い成績を出すかどうかは自分ではコントロールできないですからね。
大変勉強になりました。