大前研一さんの本を初めて読んだのは大学生の頃ですが、その頃から非常に主張、ロジックが明快で読みやすいと思っていました。やはり今でも読みやすい。
東京都知事選に立候補し落選して以来、自分の手で国を変えることから、国を変えられる人を育てるという方向にシフトしていますね。
外国との境界はなくなる
大前さんの他の著書でもずっと一貫している主張です。
グローバルとの境界がなくなれば、労働力は安価で手に入りやすくなります。
こうなってくると、単純な仕事を長時間かけて「根気強くよく頑張った!」というような働き方は、知識労働であっても安価な労働力でまかなうことができるようになります。
そうすると、このような働き方をする人材は自然と仕事を失なうことになりますね。
「人にできないことをやる」のが仕事
では、どういう心構えで仕事をするべきか?
についてはこのように書かれています。
人にできないことをやるのが「仕事」であり、誰でもできることをやるのは「作業」でしかないのである。
「人にできないことをやる」って難しいですよね。
私は、このことは「1度やったことがあることは、マニュアル化して誰でもできるようにする」という意味だと読み取りました。
自分のキャリアを見直すきっかけに
この本を読んで、大前さんから、「誰でもができることを早くやったり、労をいとわずにやって評価されて満足しているようではダメだ」と指摘を受けているような気分になりました。
この本で書かれている内容は、「突き抜けた存在になる」という自分のミッションステートに合致していて、忘れずに意識するようにつとめたいと思いました。