間隔が空きましたが、生活が落ち着いてきたので久々の更新。
ホリエモンこと堀江貴文さんと瀬戸内寂聴さんの対談集を読みました。
死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論 (角川フォレスタ)
- 作者: 堀江貴文瀬戸内寂聴
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
- 発売日: 2014/09/23
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半世紀の年齢差の二人の対談
お二人の年齢差50歳なんですね。半世紀ですよ。
半世紀を年の差があって、しかも論理的な思考を持っている経営者と、僧侶の対談ですから、意見が食い違って当然と思っていたんですが、大きく違う部分は原子力政策の部分だけなんですね。
それぞれの章で印象に残った部分を抜き出しました。
1.死ぬってどういうことですか?
死ぬのが怖いホリエモンと、いつ死んでもよいと思っている寂聴さんの話。
忙しくして死を考えないようすると語っているように、ホリエモンにも怖いものがあるんだというのが意外でした。一方で寂聴さんは、「長生きするということは大切な人をそれだけ看取らないと行けない」という内容の発言をされていますが重い話ですね。
2.こだわるな、手ばなせ!
電車の中での化粧など他人に対する迷惑な行動について話をしていますが、ホリエモンのように他の人は気にしないというスタンスが気になりました。どちらかというと僧侶的な発言のような気がしました。
私なんかは、周囲のことは気になってイライラしがちですが、気にしないと決めてしまえば楽なのかもしれませんね。
そして既得権益についても触れていますね。このあたりはいつもの堀江節という感じでした。
3.子育てってエンタテイメント
子育てって楽しいと思わせるというのが少子化対策になるとう考えはそうだと思いますね。実際は大変な部分が多いんでしょうけど、楽しいところがあったら、経済的な苦労をしても子供を育てたいと思う人はいるかもしれませんね。
経済は心理で動くとかいうように、やっぱり国民の心理で国を豊かにできると思いました。
4.長生きは歯のケアが基本
ここは、ああそうなんだ。自分も歯のケア気をつけようと思ったくらいですねー。
5.生きてるだけでなんとかなるよ
自殺はプライドだけの問題だというホリエモンの主張。
闇金からの借金は別にして、死にたくなるくらい追いつめられるのは自分のプライドの問題だという話。今の日本だったら生きていけなくなることはない。ということなんですね。
本人のプライドだけではなく、自分は惨めだと思わせる周りの固定観念がよくないというのも合わせて主張されてます。
時間が有限であるということに気付いていない人が多い。
瀬戸内さんの発言ではなく、堀江さんの発言なんですね。こういう意識が一流のビジネスマンには必須の意識なんでしょうね。
6.今って不景気?好景気?
「ビジネスの現場も日本では人情で動く」という内容の話がされてますが、ここは個人的には疑問ですね。日本でも人情じゃないと言う話ではなく、グローバルでも結局は人情だと思っています。
というのは、欧米の会社で働いたことがありますが、結局欧米でも人情で動くと思うんですよね。もちろん数字も大事ですけど、最終的には、「あいつにはこの前助けてもらったから、今回は一肌脱ぐか」みたいなことはあったように思います。
堀江さんが家入さんを推しているのもそういう点だというのが、この章にも書かれてますしね。
7.原子力発電をめぐって「原発、この憂うべきもの」
原発をなくすのにも原発技術者は必要。「大方針としてなくす方向」としてしまうと、原子力を学ぶ優秀な技術者がいなくなり、安全になくすこともできなくなる。というのはもっともな話。これもやっぱり、前述した、「国民は心理で動く」ですよ。
8.戦争、するの?しないの?
今の日本は、戦前の頃と同じ雰囲気だという瀬戸内さんに対して、コストだから戦争はしないという堀江さん。戦前の雰囲気というものを知りませんが、私も後者だと思いますね。
昔の日本は悪かった。だから償うべきだ的な瀬戸内さんの話は、若い世代にとっては迷惑でしかない。そのツケを若い世代に背負わせないでよ、と言いたいですね。
9.国家権力に気をつけよう
検察が怖い、HEROなんていうドラマは嘘だ。という話。
これは実際に検察に目を付けられてやられてしまった堀江さんだからわかる話でしょうね。
GHQが解体しようとしたけど、GHQの汚職をネタにゆすられて解体できなかったという話はなかなか面白いです。
以上、ありがとうございました!
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