朝、朝食後にコーヒーを一杯飲むと、一気にエンジンがかかる気がします。(ただし、早く目覚めた日限定です。多くの日は飛び起きて出社してます。)
そんなコーヒー好きで、ビジネス書好きな私にもってこいの本に出会いました。
「100円のコーラを1000円で売る方法」シリーズで知られる永井孝尚さんの新作です。
永井さんの本、ストーリー仕立てで非常に読みやすいんですよね。
主人公の新町さくらは小さな女性で、ちょっと天然で、勉強が苦手だけど、納得いかないことには相手に食らいつく。実際一緒に働くとなると大変かもしれませんが、純粋で好感が持てて、読み進めていても応援したくなります。
小説としても楽しめますし、ビジネス書としてビジネス戦略についても実例も織り交ぜながら(スタバ、ドトール、ネスレ、セブンなど)学べます。
ライバルから徹底的な価格競争を仕掛けられますが、それに乗らずに、
「ドリームコーヒーらしさとは何か?」ということを徹底的に考えることが、戦略をたてることだという点が繰り返されていて、読了後も頭に残りました。他社と比べてではなく、自分たちが提供できる価値、強みは何かを考え抜くことが大事なんですね。
レッドオーシャンではなくブルーオーシャンを選択するということですね。
これは、企業の戦略だけでなく、個人の戦略を考える上でも大事なんでしょう。
人と比べて何ができるか?ばかり考えていては疲れますし、自分ができることを徹底的に磨いて、ブルーオーシャン戦略を選ばないと、疲弊してしまいそうです。
- 第二杯目 「邪道」と言われた缶コーヒでUCCが成功した理由
- 第四杯目 「コーヒーの香り」を失ったスタバが考え続けたこと
- 第五杯目 ネスレはなぜコーヒーマシンを無料で提供するのか?
- 第六杯目 5度目の正直で大ヒットしたセブンカフェ
- 第七杯目 「コーヒー界のアップル」ブルーボトルの第三の波
- 第八杯目 お客はカフェの「何に」お金を払うのか?
- 第九杯目 サティスナブル出ないコーヒーは生き残れない
- 第十杯目 スタバが広告費をほとんどかけない理由とは?
上記のような目次になっていますが、それぞれの場面で考える必要がある内容について、適切な事例が紹介されます。
毎度、毎度、事例について熱く語ってくれる、SP室室長が渋すぎます。ドラマ、映画化するならすぐに役者が出てきそうですね。
コーヒー好きにとっては、それぞれの商品が出てきた背景や戦略が合わせて学べますし、ストーリー仕立てになっているので読みやすいです。
要所要所に散りばめられている各登場人物のキャラクターも、立っていて、ニヤニヤしながら、一気に読み進めることもできました。
長期的な存続をしつつ、変化にもついていかないと長期的な企業の存続は成り立たない。企業経営って難しいんだなと思いました。